システムエンジニアはシステムの開発だけでなく、設計にも携わる職種だ。
システムがリリースされるまでのフェーズに、要件定義というものがある。
このフェーズでは、クライアントの要望を聞き入れてどのような機能を持つシステムを作り出すかを決める。
ここで重要になってくるのが、クライアントに対してわかりやすく物事を伝えられる説明力と資料作成能力だ。
優秀なシステムエンジニアを育成するためには、この2つの能力を習得を目指していく。
当然ながら、システムを開発してほしいクライアントの中には、ITに関する知識に疎い人もいる。
このような場合でも、クライアントが抱える悩みや課題を聞き入れ、システムについてわかりやすく説明しなければならない。
そのためには、物事を順序立ててわかりやすく伝えられる説明力が必要だ。
また、文章だけでは伝えきれない部分をしっかりと補完できるだけの資料作成能力も求められる。
いずれの能力も、まずは相手の立場に立つことを意識してみると良い。
たとえば、自分がITに関して何もわからないとしよう。
そこでどのように説明されたら自分も理解できるのか、これを常に考えながらクライアントとの打ち合わせに臨むのだ。
システムエンジニアはこのように外部の人とやり取りを交わす場面が多い。
もちろん、要件定義以外でも打ち合わせの場が何度も設けられるケースがある。
その都度相手にとってわかりやすい説明や、資料を提示できるように心がけておこう。
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あらゆるスキルの習得が求められる
SEは多くの案件やプロジェクトに携わることができ、システム開発や運用などに必要な人材になっている。
優秀なSEほど素晴らしい能力を発揮し、高品質なシステム開発を実現したり、円滑な運用を行える。
しかし優秀なSEを育成するのは、思っている以上に大変だ。
まず開発の場合には、システム開発に使用される言語の習得を行わなくてはならない。
以前はC言語やCOBOLと呼ばれる言語が多かったが、現在はJavaやPerlなど新しい開発言語を使用して、システム開発を行っている案件も増えてきている。
優秀な人材は、それぞれの開発言語を一定以上に身につけており、開発時に活用している。
開発言語の習得を行えなければ、システム開発の仕事には携われない。
運用は、多くのエンジニアと協力しながら行っていくものだ。
システムの利便性を高める為、状況によってはツールやバッチの開発を行う必要がある。
IT知識を一定以上身につけておかないと、専門的な話をされても付いていくことができない。
いずれは戦力として活躍するのが難しくなってしまうだろう。
これらの能力だけではなく、コミュニケーション能力も必要だ。
SEは一人でシステム開発や運用を行う訳ではなく、多くのエンジニアと協力しながら仕事を行わなければならない。
コミュニケーション能力がなければ効率よく仕事を行えず、素晴らしいシステム開発や運用も行えなくなるため、必要不可欠な能力になっている。